愛車のためのボックスガレージを建てる予定を
折角なので、そのまま住めるように建築しました。
当初はボックスガレージを建てることを目的に建築された住まい。駐車はもちろん収納に加え、ちょっとした作業も行えるスペースを確保したガレージスペース+住居を実現しました。もちろん洗車の排水を考慮した傾斜にガレージシャッターも搭載。室内に入るとシューズクロークや水廻り(バスルーム)など、ガレージとも連動して使える空間を1階に配置。2階には狭小とは思えないLDKと、トイレの迎え合わせに独立した洗面を設け、2階以上での暮らしを成立させます。3階にもトイレを確保し、夜中に階段を上下することのないように配慮。各所に十分な収納と、可能な限り仕込まれた採光設計により、狭小を感じさせない暮らしを描きました。「ガレージ上にちょっと住める…」だけにはとどまらない。間口は約2間半、15坪足らずの狭小地でありながらシャッター付きのゆったりとしたボックスガレージを設けた住まいが完成しました。
LIVE IN GARAGE
ボックスガレージに住むという発想。
BOXGARAGE+2LDK+シューズクローク+バルコニー2ヵ所
- ■建延面積/96.77㎡(29.27坪)
- ■建築面積/33.87㎡(10.24坪)
- ■1F床面積/33.51㎡(10.13坪)※車庫部分11.61㎡含む
- ■2F床面積/31.63㎡(9.56坪)
- ■3F床面積/31.63㎡(9.56坪)
- □参考土地面積/49.40㎡(14.94坪)(size間口4,950×9,990mm)
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流行に左右されないシンプルな白の外観。接道部分に暖かみのあるウォームカラーの石を乱貼りすることで、足元をおしゃれに。乱貼り部分は少し深めに設けシャッターを閉めても一部ガレージが彩られます。
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ボックスガレージへの入り口はガレージ用のシャッターと、住人用の玄関ドアの2WAYエントランス。限られたスペースに駐車ルートを害することなく入り口とメールボックス&インターホンポールも設置しました。
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階段下のデッドスペースを収納として有効活用。屋外用品や、車のメンテナンス用品の収納に便利です。ガレージ玄関、居室玄関、収納と全てのドアが万が一の場合でもガレージの車に当たらないよう設計しました。
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❶玄関横には広めのシューズクロークを完備。もちろん靴だけではなく上着などのお出掛け用品も収納可能。ガレージにも近いのでカー用品も合わせて収納できる大容量を確保しました。
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玄関は実用性と空間の広がりを意識してスラッシュライン区切り、脇には大きめのニッチがお出迎えしてくれます。階段手前に高さのある窓を設けているので、奥まった玄関ホールも自然な明かりが灯ります。
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❷1階の浴室横は脱衣所を兼ねたランドリールーム。衣類の収納はもちろん、アイロン掛けなど洗濯に付随する作業も行えるよう、カウンター&コンセントも設けました。広くはないホールを圧迫しないよう開放できる引き戸を採用。
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❸2階LDKは限られたスペースを最大限に活かし15.7帖を確保。階段回りは動線も考慮した絶妙な落とし込み。
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❹バルコニー沿いにテレビボードを造り付ける斬新なリビング。テレビボード・ステップ・ベンチと3役を兼ねます。
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❺カウンターキッチン横にはパントリーとLDK収納をたっぷり確保。実用面での不具合を感じさせません。
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❻階段部分にはトップライトを設け、狭小であっても出来る限り採光への配慮をし、暗い家にならないよう考慮。